がん遺伝子治療のメリットとデメリットは
従来の化学療法はがん細胞を外から攻撃して排除しようとするものでしたが、遺伝子治療はその細胞自身を自然消滅させることを目的とした方法で、近年注目されている最先端治療のひとつです。
メリットは正常な細胞へのダメージはなく全身のがん細胞に効果を発揮することや、抑制遺伝子をウイルスベクターという遺伝子運搬物に乗せて点滴や注射によって体内へ入れるので、手術の必要はなく合併症等の副作用や痛みがほとんどないため、体力の無い方でも治療を受けられ入院せず通院で治療することができます。
さらに三大標準治療では治療が難しいとされている転移、再発、進行がんにも治療効果が期待されています。
デメリットは大きな腫瘍に対しては手術や放射線治療のような即効性は期待できない点や、現在臨床研究段階で他に治療法が無い場合に検討されること、治療を行っているクリニックがあっても自由診療で高額な治療費負担を強いられたり、国内では未承認のため有効性や安全性が立証されていないことが挙げられます。